ゆるくいきたい

書きたいときに書きたいことを書く

私が生で舞台を観る理由

推したちの舞台に通わない自分への戒めと、自分の気持ちの整理のために。
そして今後迷ったときの道しるべになればいいな、という思いでこのエントリーを書きます。


ハイキューという作品が好きだということは前に書きましたが、作中ツッキーこと月島蛍くんがこんなセリフを言います。
「たかが部活じゃないんですか。」
前後の流れの説明は端折りますが、なんでそんなに一生懸命なのか単純に疑問です、ということです。


最近レンタルショップで響けユーフォニアムという作品を借りて見ています。
今DVD5巻まで見ました。
青春ですねー

私は中学時代演劇部でした。
でも演劇が好きなのかというと、入ったときはまあ嫌いではないってレベルでした。
うちの中学の文化部は吹奏楽部と演劇部と美術部しかなくて、消去法で選びました。
結果的に舞台がおもしろいものだとはわかりましたが、自分が演じる側になりたいとは思いませんでした。
むしろ2度と役者にはなりたくないと思いました。
芝居が嫌いなのではなく、部活が大嫌いでした。
同学年から除け者にされ、話し合いと称した私に文句を言う会が毎週ありました、まあ1年生のときだけですが。
あれなら3年間徹底的に無視された方がましだったと今でも思います。
そんなことがありながらも私は引退まで部活を続けました。
演じることや裏方をすることは好きだったから。
そしてその会で、あなたが部活をやめても私たちのせいじゃないから、と言われたのがムカついたからです。
ここでやめたら逃げたみたいでなんか嫌だ、と意地だけで続けました。
まあ芝居は下手くそだったんですけどね。

たまたまですが高校は演劇部がない学校に進学し、そして放送部に入りました。
結局私は演じることが好きで、体全体ではなく声だけで演じることを選びました。
舞台に立つのは下手くそでしたが、セリフ読みだけなら上手かったんです。
ラジオドラマなどと呼ばれる類のものですね。
そしてそこで朗読と出会います。
実は高校時代、大会の朗読部門で何度か入賞してました。


というわけで最初のツッキーの話に戻ります。
中学時代はたかが部活、と思ってました。
今更やめるのは癪だし、たしかに私に悪いところはあったけど自分たちのことを棚に上げて、そんな会を毎週開いて人に、理不尽なことを言ってくる人たちに、嫌悪感さえありました。
でもたかが部活、引退すれば、卒業すればこの人たちとさよならできる。
実際今私の電話帳やLINEの友達に中学時代の部活の人たちの連絡先は登録されていません。

でも高校時代、部活は私の全てでした。
勉強疎かにしましたが、それでも私の青春でした。
オタクは私の人生ですが、高校時代の部活よりも夢中になったものはありませんし、この先もないでしょう。
何よりも真っ直ぐに大切に純粋に朗読が好きでした。
個人ではなく学校として私も参加したラジオドラマも入賞したことがあります。


好きだったけど、楽しかったけど、でもツラかったことも、苦しかったこともありました。

推したちを見てると中学時代や高校時代の自分を思い出します。
キラキラしたところだけを私たちには見せてくれているけれど、きっと苦しいこともあるだろうな。
舞台を見ながら思います、きっとこの人たちはずっとずっと青春のど真ん中なんだろうなって。

彼らにとって演じるということは、役者というものは職業であり、人生であり、生きる術です。
だからそんな言葉合わないのかもしれないけど、私はいつもそう思います。

テニミュが"青春体感ミュージカル"と表記されたとき、私は心の中で拍手を送りました。


アイドルは生き様を応援するもの、と言われることもありますが、役者も同じだと思います。

人気商売ですから不安定な職です。
役者だけで食べていけない人はたくさんいます。
私たちが見ている、推している役者たちはほんの一部であり、日の目を見ずに引退していく人も多いでしょう。
日の目が何を指すのかにもよりますが。

彼らにとって舞台に立つのは文字通り命がけだと私は思います。
仕事がなければ生活できないですし。

私がやってきたものとは全くと言っていいほど別物ですが、稽古って、練習ってしんどいんですよね。
自分だけでできるものでないからこそ、人と意見が食い違ったり、上手くいかなかったり。
ゴールなんて、完成するときなんて、本番なんて、本当に訪れるのだろうかと迷子になるときもあります。
でもそういう苦しいときを乗り越えて舞台に立ってくれたとき、そのがんばってきたことが発揮されたとき、そんな彼らの芝居に感動したとき、私は彼らに直接拍手を送りたい。

だから生で舞台を観たいと思います。


公演が終わってカーテンコールで拍手をもらうとき。
発表が終わって、入賞して拍手をもらうとき。
それは認められた拍手だと私は思います。
そのときの景色って特別で、何にも変え難い達成感で、忘れられないものなんですよね。


ツッキーの質問に対しての答えは「先のことなんてどうでもいい、その時の快感があるかないか、それだけだ」、つまり今その瞬間があることが大切なのであり先のことなんてどうでもいいという。


あの景色をもう1度見たい。
それはとても大きな原動力になると思います。

推したちにもその快感を味わってほしいし、それがこの先も役者を続けることの力になったらうれしいな。